震災から1ヶ月・・・知っておこう災害時の心理状態の変化

地震発生から1ヶ月が過ぎ

地震発生から1ヶ月が過ぎ状況も刻々と変化しています。

まだ水道や電気が届いてない地域もあり、普段とは全く違う生活を余儀なくされています。

運営メンバーも全員被災し自宅解体や建て直しが必要な人もいる状況です。

行政の皆様は避難所の運営、炊き出しや支援物資の手配など家族や家の事も大変な中で休みも無く働いている人もいるのではないでしょうか、本当に感謝です。

そのような中で頑張り過ぎ、気持ちが追いつかなくなってきたり不満やストレスが溜まりやすい時期になってきてると感じています。

過去実際にあった被災時の心理状態を知り、不安やストレスを少しでも緩和できればと思っています。

災害時の心理状態の変化

下の図は被災時の心理状態の変化になります。

国や各自治体などの公式サイトなどにも掲載されており

過去にあった災害も概ねこのような推移になっているので参考になると思いますので順に解説していきます。

ぼうぜん自失期(災害直後)
恐怖体験のため感情の欠如や、自分の危険をかえりみず行動的になることが多い。

ハネムーン期(1週間〜1ヶ月)
報道も活発で、県外から炊き出しが毎日のようにきてくれたり、避難所で一体感が生まれみんなで励ましあったりして暖かいムードに包まれる時期。

幻滅期(1ヶ月〜3ヶ月)
メディア報道などが無くなってくる、被災地以外の人たちの関心が薄れてくる頃に無力感や喪失感。不満やけんかやトラブルなども起こりやすくなる時期。

再建期(3ヶ月〜)
復旧が進み、生活のめどがたち始める。フラッシュバックは起こり得るが徐々に回復していく。しかし、復興から取り残されたり精神的支えを失った人は、ストレスの多い生活が続く。

いま能登はハネムーン期から幻滅期に向かっていっているところではないかと感じています。

道路状況により最初は支援にもいきにくかったこともあり、最近は県外からの支援団体や著名人が炊き出しにきてくれたりもしています。

ハネムーン期は長いと6ヶ月ほど続くと言われていますが、いずれ幻滅期に入っていきます。

報道が以前よりも減ってきており、世間の関心も徐々に薄れてきています。

また、インフラが整っていない地域もたくさんあり、不満もたまってきているように感じます。

これからが大変な時期に突入すると思うので、より協力していく必要があると思っています。

自分でできる悩み軽減方法

今、みなさんの心の中はどうですか?

不安や悩みが頭の中をぐるぐると巡り、考えても考えても答えが見つからない、そんなことはありませんか?

運営メンバーの1人が普段から実践している悩みや不安の解消方法を紹介したいと思います。

科学的にも証明されている方法で、とても簡単なのにぐちゃぐちゃだった頭の中、不安な心がスッキリとできて、誰かに聞いてもらえたような気持ちになるのでおすすめです。

まずは紙とペンを用意しましょう。

裏紙でもノートでも何でも大丈夫です。

頭に浮かぶ感情をとにかく全て書いていきます。

「もう何でこんなこと起きるん?これからどうしたらいいん?リフォームだってどれぐらいお金かかるかわからんし、基礎からダメならめっちゃお金いるやん。どうしよう。老後のお金足りるかも心配や…」

という風に、思いついた言葉を話し言葉で書くのがポイントです。

不安を紙に書き出すことで、今の感情をありのまま誰かに話したような感覚が得られます。

どんなに仲のいい友達でも、金銭面の具体的な不安や家庭内の事情も人それぞれですから、ありのまま全てを相談するのは難しいですよね。

悩んでいること、この場合ならどうかなどのパターンを何個も書くのもいいでしょう。

「リフォームするんと引っ越して賃貸に住むんとどっちがいいんやろう?賃貸やったら能登におれんくなるんかな?でもずっとここで育ってきたし、まだみんなもおるし、離れるんも嫌やな」など。

無機質な紙はとにかく受け止めてくれて、誰にも知られることなく、書いたことを覚えててくれます。

考えないといけないことがたくさんあるのにじっくり考えることができない状態は、前に進めた気になれず、ますます不安の種となります。

ノートに書き出すことで頭の中にある感情を吐き出し、書いたことを客観的に見ることで冷静になり、次に進むために何をすればいいのか等、良い案が浮かんでくる余白が生まれます。

1度で全てを書き出せる方もいますが、日に日に不安の中身も変わってくると思うので、定期的に書いてみてください。

相談窓口

行政に悩みなどの相談窓口があります。

普段よりも負荷がかかっている状態ではあると思いますので、無理せずに相談してみてください。

問い合わせ先

能登町

石川県

チャットで相談できます
※現状問い合わせが多く返信に時間かかる場合あり

最後に

再建に向けて上向きになる人、取り残され孤独な心理状態になる人など二極化されると言われています。

全員安定した生活が取り戻せるように乗り越えていきましょう。

能登町の皆様、県外の皆様力をかしてください。

のりこえよう
ともに

この記事を書いた人

能登町応援メンバー